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■内科的疾患の特徴
≫生活習慣病について
生活習慣病の中でも「肥満」「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」 は「死の四重奏」と呼ばれており、合併することで危険度が急激に高まってしまいます。そのため、「死の四重奏」は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」 とも言われます。生活習慣病は自覚症状が少ないと言われており、病状に気がつかないことが多いので、病院などで気づいたときには手遅れであることが多いです。痛みなどの明確なシグナルがない以上は自らが健康チェックを怠らず、生活習慣に十分な注意を払うことが重要です。 ≫生活習慣病には多くの種類がある 生活習慣病の種類は色々あり、その分け方に明確な定義はありませんが、日々の生活習慣によって引き起こされる病気を示しています。一般的にはがん・心疾患・脳血管疾患を三大生活習慣病と呼ばれており、同時に現在の日本の三大死因となっています。 さらに肝蔵・腎臓の病気、胃潰瘍、痛風、便秘や不眠症、骨粗しょう症から冷え性まで、様々な種類の生活習慣病があります。これだけ生活習慣病には種類がありながら、そのほとんどに自覚症状が少なく、病院で気がついたときには重篤な場合が多々あります。
■生活習慣病を理解する ≫原因は生活習慣! 生活習慣病には色々な病気がありますが、それらを総称して生活習慣病と呼びます。つまり、病気の種類は違っても、原因は生活習慣が大きく影響しているということです。したがって生活習慣病は、連鎖的に病気が合併し、そのリスクも二乗するように上昇してしまいます。しかし、裏を返せば生活習慣を改善すれば、あらゆる病気が連鎖的に改善していくということになります。 生活習慣とは文字通り、日常的なに習慣化されたことなので、それを変えていくことは容易ではありません。一度に全部を改善して成功する人もいますが、無理な目標設定は長く続かなくなる人がほとんどです。やはり生活習慣の改善なので、時間をかけて徐々に改善していくのがポイントになるでしょう。習慣は必ず変えることができます。楽しみながら頑張りましょう! *生活習慣病のリハビリテーションを行う場合には、必ず医師の指導に従って実施してください。 ■食生活習慣を改善する ≫食事の栄養素バランスに気をつける 良い食事とは三大栄養素である「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」がバランスよく含まれ、そこに「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」が添えられていることがポイントです。少し難しく感じるようであれば、ご飯、味噌汁、焼き魚、野菜炒め、和え物・・・っといった感じで昔の日本食をイメージしてください。 また、良い食事のバランスとは、栄養素だけではなく「量」も含まれます。栄養素のバランス良くても食べ過ぎていては、エネルギーが余ってしまいます。食事の量は体格や運動量によって個人差があるので、まずは「腹八分目」を意識してみましょう。 ≫味付けに注意する 人の味覚は習慣化します。塩分や油分を多く含んだ味付けになれると、習慣化していくのでエスカレートしていく可能性があります。いきなり味付けを薄くすると美味しくないように感じてしまいますが、これも習慣化です。薄味に慣れてくれば味覚が正常化し、食材本来の味で美味しく感じることができます。 ≫間食を減らしていく 食事を改善しても、食事と食事の間でお菓子などを食べていては意味がありません。多くの場合、この間食の重要な改善項目になります。また、間食に関しては自覚していない人が多いので、注意が必要です。生活習慣病患者に「間食はしますか?」という質問をすると、「いやぁ〜あんまりしないけどねぇ」と返答する人がいます。しかし、この「あんまり」というのが曲者で、詳しく聞いていくと意外に食べている人が多いのです。嘘をついているのではなく本人の自覚がないだけなので、間食を意外にしていることに気がつくことが重要なのです。 ■行動習慣を改善する ≫減煙・禁煙する 喫煙は血管が収縮して血圧を高め、さらに長期的には動脈硬化を引き起こします。「百害あって一利なし」と称されるタバコですが、愛煙家からするとなかなかやめられないものでしょう。しかし、明らかに健康を害するものなので、全力で努力するべきでしょう。非喫煙者に比べて喫煙者の病気へのリスクは何十倍とも言われていますが、喫煙者の中には「タバコを吸っていても健康で90歳まで生きた人がいる!」っと解く人がいます。確かに喫煙者でも健康な生活を過ごされている方もいますが、これはごく少数です。圧倒的に肺がんや脳梗塞でなくなっている方が多いという点が危険なのです。 ≫体重の増減に気をつける 肥満は高血圧の大きな要因であり、とくに内臓脂肪が多い人は様々なリスクが高まりますしたがって、体重は健康管理をする上で重要な測定項目となります。また、肥満になる人の多くが体重を測っていません。肥満患者のなかには「体重が減ったら測る」という人がいますが、体重を効果的に減らすために体重測定が有効なのです。 ■運動習慣を改善する ≫日常生活に運動を取り入れる 適度な運動によって改善できる生活習慣病はたくさんあります。まずは日常生活の中でできる運動を取り入れていましょう。具体的には下記の通りです。
≫有酸素運動を行う 生活習慣病には有酸素運動が効果的ですが、気構えて無理なランニングなどは必要ありません。普段から運動する機会の少ない人はウォーキングから開始しましょう。時間と回数の目安として30分程度を一週間に2回から3回のペースにしますが、必ずしも決めておく必要はありません。基本的にはできるときに実施するのが、長続きの秘訣です。そのためには10分を3回に分けてもいいですし、20分に減ってもかまいません。一番大切なことは続けることです。
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